必要な保障を整理する
そもそも、何を保障し何に保険をかけたらいいか分からない人は多いと思いますが、でも、実際には2つしかありません。
- 遺族保障の生命保険
- 医療保障の医療保険
自分が死亡した時に残った嫁(旦那)や子供の為の保障としてかけておく保険が一つ。
もう一つは、医療に対する保険。
これが基本です。
公的保証
日本国は民間保険会社の前に素晴らしいセーフティネットを敷いていることを忘れてはいけません。
- 遺族保障 → 遺族年金
- 医療保障 → 高額療養費制度
こういうのは、知ってるか知ってないかで決まるので、民間の保険に入る前に把握しておく必要があるでしょう。
生保の選び方
基本スタイルとして、シンプルな(特約のない)単体商品で、保険会社の手数料が少ない、しっかり自分で把握できている保険を選ぶということ。
まぁ、それが難しいのですが、しいて言うなら
- 遺族保障 → 世帯あたり3,000万円、子供一人1,000万円。10年、20年の期限付き定期保険。
- 医療保障 → 日額1万円、1入院60日限度終身タイプ。
このくらいがちょうどいいと思います。
さて、こっからは生命保険の知識を入れていきましょう。
生命保険の種類
- 定期保険 一定期間以内の死亡に対して保険金が給付される生命保険。いわゆる「掛け捨て」と呼ばれる保険
- 終身保険 保険期間を定めず、生涯にわたって保障される保険。死亡した場合必ず保険金が支払われるので、定期保険と比較すると保障される金額に対する保険料が割高である。
- 養老保険 保険期間内に死亡した場合に保険金が支払われるのはもちろんだが、満期になった時に生存していた場合、満期返戻金として保険金額と同額が支払われるというもの。
- 定期保険特約付終身保険 終身保険と定期保険を組み合わせたもの。子どもが大きくなる前のように、大きな死亡保障が必要なときだけ保障を大きくすることができる。
- アカウント型保険 比較的新しい商品で、毎回一定の保険料のうちいくらかを定期保険、残りをアカウントと呼ばれる積立金に充当し、定期保険終了後に一時払終身保険あるいは年金に移行するタイプの保険。
- 子ども保険 子どもの年齢や小中学校・高校の入学時期に応じて祝い金が支払われたり、満期時に保険金が受け取れるような保険。また、親の死亡時には以降の保険料支払が免除されたり(契約は満期まで継続する)、子どもに対して補助金が給付されたりすることもある。
- 個人年金保険 一定期間保険料を払い込み、保険料を積み立てた資金を原資として、契約で定められた年金を受け取るような保険商品。生存保険の一種。
- 変額保険 保険期間中に株式・債券などへの投資・運用を行い、その成果に応じて死亡保険金額、解約返戻金額、満期保険金額が変化する保険商品。一般の保険は契約時に定めた保険金額が契約期間中に変化しない(定額保険という)。
- 団体保険 団体保険とは、会社や官公庁等の団体に所属する者全体を保障する生命保険の一種。
- 団体信用生命保険 融資を受け、返済途中に返済者が死亡あるいは高度障害状態になった場合、保険金でローンの残額が返済される仕組み。住宅ローンに付くものが典型的な形態だが、その他のローンに付保するものもある。
個人的には、不動産投資家としてラストの団信が一番すきです。
不払いで多いケース
保険会社というと、不払い問題です。
どういった時に不払いが発生するのでしょうか。
加入者側も注意する点があります。
まず予備知識として、アクチュアリーという死ぬ確率などを数理的に計算する専門家がいるのですが、(司法試験と同じくらい難関の資格らしい)、彼らは「契約査定」という保険加入前に加入希望者の死ぬ確率や持病などを調べ、保険を加入させてもリスクが少ないかを判断します。
そこでわれわれが注意したいのがこちら。その審査で加入希望者は、告知義務といって病気が分かるすべての事柄を報告する必要があるということ。これを怠ると保険執行のときに「聞いてません」と保険がおりないケースがあるのです。これが一番不払いで多いパターンです。
次に多いのが、特約があるのに、保険加入者からの請求がないが為に不払いになるパターン。
そう、いちいち特約が使えますよと教えてくれないのです。(手術給付金や入院給付金など)
おまけ 保険会社の収入源
面白いので保険会社のビジネスモデルを書いておきます。
大きく分けて保険会社の収入源は三つ
- 死差益・・・契約時に実際の金額より多くとったもの。
- 利差益・・・ため込んだ保険料の運用による利益。
- 費差益・・・経営努力による利益
死差益がポイントです。
死差益とは、生命表から算出した予定死亡率と、その年の実際の死亡率との差から生まれた収益のことをいいます。
想定していた数より実際に亡くなった人が少ないと、保険金の支払いが少なく、保険料が余ります。この余り分が死差益です。
ついでに、こちらも読んでってくだ~せ~
知らないと損する内容を理解し長期記憶する読書の仕方
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