2011/08/27

成功する人はこういう人

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はじめに


3年前ほどでしょうか、私が昔「増田」で書いた記事があるのですが、今見ると勉強になる事があったので、ここで転載したいと思います。





成功する人はこういう人。



福岡伸一著「世界は分けてもわからない」について書きたいと思います。

といっても、科学のことを取り上げるのではなく、

今回は本書に出てきたマップラバーとマップヘイターについて、深く掘り下げ成功する人はこういう人へ繋げたいと思います。

本書でこういってます。


おおよそ世の中の人間の性向は、マップラバーとマップヘイターに二分類できる。


マップラバーというのは、本書の例えを使わせて頂くと、百貨店に入ったときにまず案内図を見て全体を把握し、それから、こっからこういって、2階に行ってあの角を曲がってというふうに計画をたててから、目的地に一直線に行動することを言います。

つまり、何事にも鳥瞰して考えてから論理的に行動する人のことをいいます。

対して、マップヘイターというのは、案内図など一切見ずに手当たり次第「勘」で行動し目的地まで行動します。

つまり、私と前後左右の関係性だけで行動する人のことをいいます。

と簡単に定義したところで、こっからが僕の解釈と応用です。



結論


まず結論から言いますと、成功する人というのは、「マップヘイター型人間がマップラバーを習得した人」です。

順に説明していきます。

マップラバーというのは、裏を返せば全体を把握できなければ行動のできない人とも言えます。

なぜなら、不安や恐怖などのリスクがあるからですね。

全体を把握し、自分なりの納得と安心を手に入れないと動けないですし、というか、そうしないと動くに値しないと選択肢から削除してしまう事もざらにあります。

実は、これが致命傷で、対してマップヘイターは全く違います。

不安だろうが、恐怖だろうが、そういったリスクがある、ない云々を考える前に既に行動してしまい、やりながら考えることをします。

この行動力のスピードこそが決定的に違いポイントだと思います。

ただ、マップヘイターにもデメリットがあり、行動力があったとしても、1か100であってどっちに転ぶか分からない事です。

要するに、「勘」で行動してるので「運」に左右されやすいのです。

したがって、生まれながら—-育ってきた環境で自然とマップヘイターの感覚を養ってる人は、どっちに転ぶか分からない運を補うために、マップラバーの思考を習得することで可能性がぐんと高まる分けです。

他方で、こんなことを思った方がいると思います。

マップラバー型人間がマップヘイターを習得すれば同じではないか。と。

しかし、言語上では逆にするだけですが、全く異なり、マップヘイターという感覚を習得するのは極めて困難だと考えます。

できたとしても、自然体のマップヘイターには到底及ばないでしょう。

なぜなら、マップラバーの感覚が染み付いてるため、本来マップヘイターをコアにしないといけないのに、補助として使っている点が問題だからです。

したがって、マップヘイターを主軸に、補助としてマップラバーを使う人には到底及ばないと思うわけです。

やはり、行動力がある人間が、物事を俯瞰し計画をたて論理的に動ける力を身につけた人が成功する可能性が一番高いと帰結します。


集中力の使い方


さて、これを読んだ方で、自分がマップラバーと思うあなた!まだ諦めるのは早いですよ。

かくゆう僕も「どマップラバー」派ですので、対処というか、どうすればを色々と考えてみました。

どうすればマップラバーという感覚をできるだけコアに近づけるくらいに習得できるのか。

結論をだすにあたって、まず周囲のマップヘイターっぽい人を観察してみました。

していて思ったのですが、おのずと決定的に違うところが見つかりました。

それはというと、集中力の使い所です。

具体的に言うと、一見しょうもない事、自分が興味ない事、極めて小さい事柄、なんかにも全力で取り組んでいるのです。

マップラバーの僕から言わせれば、そんなことにエネルギーを使っても対して結果にも繋がらないし、ほとんど意味がない、そもそもゴールへの道のりからかけ離れていて、やるに値しないと感じるのです。

だが、彼らはそんなことにでも集中しエネルギーを注いでいるのです。


妄想がいけない?


ということを思考してる僕の頭の中を整理してみましょう。

マップヘイターがほとんど意味のないことをしてる事柄を、マップラバーの僕がやろうとした時にこんなことを考えます。

これをやったらどんな結果が得られるのか?これをこうやって、こうなるから、こうできるな、で、リスクといえば、これとこれとこれも言えるな、まあヘッジできる範囲だな、でも費用対効果を考えると今からだと時間的にもやらない方がいいかな。

などと、ある程度、瞬時に予測をしているのです。

もっと言うと、今現在の経験知や情報量で脳内シャッフルをし、妄想的に予測をしてるのです。

・・・これがいけないと思ったのです。

何がいけないかというと、そうすることによって枠に収まった考えになり、枠外のことには行動しないということになるからです。

だから、こういうことを考えずに没頭できるマップヘイターの感覚というのは、枠外への爆発的エネルギーに直結するときがあるのではと思ったのです。


キーワードは、「あえて」



つまり、マップヘイターの感覚というのは、些細なこと、しょうもない事、意味がないと判断したこと、興味がない事、ゴールへの道のりからかけ離れていることでも目も前にあるから、ただそれだけでコミットし集中し「とりあえず」やってみる。

ということなのです。

で、マップラバーがマップヘイターの感覚を習得するには?に話を戻すと、今言ったように、この「とりあえず」が重要ではないかと感じたんですね。

ただ、僕も分かりますが、マップラバー派にとってこの「とりあえず」を受け入れるのが難しいのですが——なので、ちょっと思考を変えます。

「あえて」というのはどうでしょうか?

一見同じ言葉のように思うかもしてませんが

——個人的になるかもしれませんが、僕にとって「あえて」という伏線というか、「いつでも戻れる」ようにしているこの言葉が非常に役にたって、早期の行動に移せています。

ともあれ、この「あえて」集中してみる。という概念というか、考え方を意識するようになってから、なんとなくマップヘイターの気持ちが分かるようになった気がする今日この頃です。

なんだか尻切れトンボになってしまいましたが、この質問で終わりにしたいと思います。

皆様は、マップラバーですか?それともマップヘイターですか?



成功する人はこういう人。(続)


以前のエントリでマップラバー/ヘイターの話をさせて頂いたのですが、実際にこの2つに黒白分かれるわけでないのは皆様も自明だと思います。

ただ、イメージとしては感じて頂いた感はあるかなと。

さて、ブクマなどをみていると、8:2くらいかな、ほどんどの方がマップヘイターと仰ってる。

解釈は人それぞれだと思いますので、今回は僕、主観のヘイター定義とヘイターとラバーの違いをより掘り下げ、より成功する人にはへと繋げていきたいと思います。


尖ったヘイターの真実


前の増田でも書いた通り、ラバーとヘイターの差異を調べるため、社内でマップヘイターっぽい人を観察していました。

ただ、うちの会社は300人ほどの従業員で、僕が求めていた尖ったヘイターというのは、2人しかいませんでした。ので、観測対象としてはこの2人と僕の経験でもの言ってます。

で、その2人がどういった人だったかというと、まずは集中力が尋常じゃないということです。

何処で判断したかというと、彼(女)らが何かに、この何かというのは、以前話した「しょうもない事」や「興味のない事」です。

——に、没頭しているときに、それ以外のノイズが全く感知しなくなっていることです。

つまり、たまにありませんか、周囲が見えなくなるくらいに熱中し、気がついたら時間があっという間に進んでる状況。

俗に言う「フロー」の状態って言ったりするのですが、で、僕が明らかに彼(女)らが他の普通のヘイターと違うなの思ったのが、こうです。

そのフロー状態がその興味のないこと等にも適応されている。

五感全てがフロー状態に陥ってる。

誰でもあると思うのですが、自分が好きな事や、興味があること、快楽が得られること、結果が直ぐにでて達成感に直結する事なんかだと、フロー状態って誰でもなりますよね。

話がずれて申し訳ないのですが、そのフロー状態を安易に、たやすく不特定多数に提供してくれる「日本のサブカル」って改めて、「すごい」と思いました。


興味がないことにでもスイッチが入る?


・・・すみません。話を戻します。

というフロー状態を尖ったヘイターたちは、興味がないことにでもスイッチが入ったように集中してるのです。

これが、僕が以前でも書いた「集中力の使い所」の違いです。

こんな疑問を思った方がいると思います。

そんなにエネルギーを長時間使っていて疲れないのか?

・・・おそらくですが、尖ったヘイターにとって、フロー状態が時間の大半を占めていて、それがデフォルトなんだと思います。そう、何かに集中することが日常であるんです。

そんな人たちがビジネスや、研究、スポーツなんかにベクトルが向くとどうだろうか?

僕は成功率がラバーに比べてあると思います。

前のエントリでも書きましたが、ヘイターがラバーを習得する事によってより可能性は上がるわけですから。

つまり、尖ったヘイターの人がベクトルの方向を、軸をしっかり固定しその爆発的な集中力を効率よく、どれにフローを適応するかをコントロールできれば、おのずと成功への階段が開かれるということだと僕は考えます。


僕は、集中力が全くありません。


また長文になってしまい、申し訳ございません。

ただ、尖ったヘイターの人だとたぶん長文なんかも苦にならないんだなと思ったりもします。

それはさておき、こっからは僕=ラバー人間がどうすれば平均点を上げるかに論点を絞ります。

ポイントなのは、あの没頭力です。

僕は好きなことにはフローしますが、興味ないこと、もしくは興味ないこと寄り、さらにいうと、好きなこと寄りにもフロー状態は適応しません。

したとしても途中で切れてしまい散漫になります。

例えばこうです。

僕の場合、ipodでpodcastなどの耳で情報を収集してるときに顕著なのですが、聞いてるのにも関わらず違うことを考えていて、その聞いてる内容がぶっ飛ぶことがよくあるのです。

読書とかも顕著だと思うのですが、全く違うことを考えてしまった結果、本来没頭しなくてはいけないものが疎かになる。

皆様もこんな経験ないですか?


僕のコンプレックス


誰だってあると思うんです。

で、どういった時にこんな現象が起こるかとというと、僕の場合ですが、フローにならなければいけない時の前に、衝撃的な出来事、もしくは選択に悩むことなどが生じたとき、もう少し付け加えると、脳や体が疲れている時、なんかに訪れる時が多いです。

無意識レベルで、そういった感情がどんどん出てきて脳を征服する感じでしょうか。

それによって本来集中しないといけないことが全く手につかない。

そういった事が、小さいレベルで起こって、塵が積もってる。

そんなイメージがするんです。

これはホント僕にとってコンプレックスに近い嫌な癖です。

でもコンプレックスとして片付けるわけにはいかず、どうすれば、せめて好きなこと寄りにでもフロー状態に適応することができるか。

考えました。

一様、結論っぽいのは出ています。

僕の考えはこうです。

作業意欲による入り口、そしてパターン化です。

説明すると、前にも言いましたが、まず「あえて」を使います。そして作業意欲で加速し、その過程をパターンとして認識、その成功例をデータベース化するのです。

この公式を使えば、ある程度コントロールできると思います。


ニコニコ動画は見ない勇気


補足として、集中するたの基本的知識を少し。

当たり前のことですが、ノイズになるものを意識的に排除することです。

ここでいうノイズというのは、周囲の雑音とかではなく、ニコ二コ動画や漫画などの意識を持っていかれるものです。

簡単な解決法としては、スタバやファミレスでするってことですね。

それから、捨てる勇気に馴れる事です。

補足としてこれを書いたのですが、かなり重要です。

ラバーの人は後先を異常までも考え意識します。

ゆえに捨てることに躊躇し気にする特性があります。

やっかいですよね。

ただ、これも上記の方程式、つまり、あえて捨てて、成功例をパターン化し記憶するんです。

要するに、「馴れ」ですね。これである程度ましになると思います。

以上が、リフレッシュの為に勉強後、近所をpodcastを聞きながら歩き考えていたことです。

ていうことを考えていて、podcastの内容がぶっ飛び前に進まなかったのですが、ここでアウトプットしたおかげで緩和された気がします。

それでは、長い文章に付き合って頂き有難う御座いました。では。

多謝

おしまい


■参考文献

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
福岡 伸一
講談社
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